手編み、ハンドメイドという言葉の響き。そしてその技術。
そこからは深さや温もりを感じ、身につけた時に暖かく感じるのは私だけでしょうか。
そんな思いを感じてもらいつつ、手編みニットという家庭的な雰囲気があるアイテムの技術と今と未来を知って頂きたいです。
text : Shunya Yanagisawa
photo : Yuuki Igarashi(Model,Item),
Shunya Yanagisawa(Other)
時世的なものからなのか、田舎の母や祖母に思いを馳せることが多くなりました。 私の母や祖母は手編みのニットを作ってくれたことはありませんでしたが、 手編みと言えばそういったイメージを抱く人も多いと思いのではないかと思います。 それは自分のためや自分の大切な人のための趣味的なものが多いと思いますが、 製品としての手編みニットも同じように趣味の延長として編んでいる方がほとんどだと聞きます。 しかし家庭でのそれと違うのは、何十枚も同じように編む技術、です。 普通同じものを何枚も編むものではないからこそ、 そういった技術がある方はそもそも少ない上に、 それに見合った需要がないのも事実としてあります。