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UT1209

 

日本のモノ作りにこだわり、高バリューを提供し続けることを信念としているUNITED TOKYO。

今まで語り尽くせていなかったこだわりを数回に渡り様々な製品に焦点を当ててご紹介していきます。

第六回は、最高級の天然繊維といわれるカシミア特集です。

カシミア自体、何がどのように良くて、なぜ『繊維の宝石』と呼ばれているのか、そんな疑問を紐解きつつ、UNITED TOKYOならではのこだわりをご紹介させていただきます。

 

■繊維の宝石 ―カシミア―■

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カシミアとは
カシミア毛はカシミアヤギから採取します。主要産地は中国北西部及びモンゴルで家畜として飼育されています。カシミアヤギは厳しい環境の中で生き抜くために外側の長くて硬い毛の下に柔らかく極細の繊維の下毛を持つようになりました。その下毛を一年に一度春に、動物を傷つけないように繊細な梳き取り方法で採取したものがカシミア(※1)となります。

 

また、一頭から採取出来る量は150gしかとれず、セーターを作るのに約4頭分の毛が必要となり、生産量が少なく希少価値が高いがゆえに高価なものとなります。

 

■特徴■
①毛が細く密度は高いが軽い
②保温性が高い
③上品な光沢感
④肌触りが滑らか

 

上記のような特徴ゆえに『繊維の宝石』とも呼ばれています。
しかしながら、とても繊細かつデリケートな素材です。宝石のように真心持って扱ってあげてください。

 

特徴はご存知な方も多いかと思いますが、実は最高級のカシミアの中でも品質によりランク付けされます。次は、品質について少しお話していきます。

 
 
※1 カシミア…消費者庁家庭用品品質表示法の表記はカシミヤ。

■カシミアの品質■

 

品質は毛の細さ、白さ、長さが基準となります。
毛が細ければ細いほどしなやかな光沢が出て、肌触りもなめらかになり、長いほど、紡績中にほどけて糸が切れたり、抜け毛で毛玉になるのを防ぐことが出来ます。
また、カシミアには元の色があり、ホワイトカシミア、グレーカシミアブラウンカシミアの三種類があります。
元の色が白に近ければ漂白が不要となり傷みが少なく、きれいな染色が可能となります。

 

このような基準を元にランク付けがされていきます。

品質の基準によってふるいにかけられ、選び抜かれた品質のものだけが最高級の天然繊維、カシミアと呼ばれ、製品となってゆくのです。

 

 

■ SUPER CASHMERE ■

 

今回、UNITEDTOKYOで使用したカシミアはイタリアの服地メーカーLoro Piana社(以下 LP社)のカシミアです。

 

 

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LP社のカシミアは、最高級内モンゴルの100%ホワイトカシミアを使用した梳毛糸(※2)で、原料は15マイクロン(※3)を使用し、特殊なコンパクト紡績機で糸作りを行っています。上記の糸だけで編むと厚みがなくペラペラな仕上がりになってしまいますので、今回はこの梳毛糸に30デニールの超細番手のストレッチ性素材(ナイロン、ポリウレタン)を編み込み、厚みとストレッチ性を持たせ、より着やすく仕上げました。

 

これだけではなぜLP社のカシミアがすごいのかわかりにくいので、次はLP社についてご説明いたします。

 

 

※2 梳毛糸(そもうし)…通常5cm以上の長くて上質な羊毛を使用し、紡績工程の中で、毛を梳くという作業で、毛をきれいに直線状に引き延ばしたりしたのち、撚りをかけて作った糸のこと。

※3 マイクロン…糸の太さは番手やデニール、デシテックスなどで表しますが、繊維の
太さはマイクロンで表示します。数字が小さいほど繊維が細くしなやかです。

例、人間の髪の毛は70~80マイクロン
羊の毛は19~24マイクロン
カシミヤの毛は14~16マイクロン程度

 

 

■ Loro Piana社 ■

19世紀初頭、イタリアでロロ・ピアーナ家が立ち上げたブランドが『ロロピアーナ』です。
その歴史は古く、180年以上も続いている最高級カシミア、最高級ウールを取り扱う服地メーカー兼プレタポルテブランド(※4)です。
服地メーカーには、服地のプロデュースのみを行う『マーチャント』と呼ばれる業態と、 自ら製造も行う『ミル』と呼ばれる業態がありますが、ロロ・ピアーナはその『ミル』という枠を超えて、更に糸の原料となる繊維の生産から糸を作るための紡績、 そして織り上がった布地をスーツやシャツなどに製品化するところまで、一貫して自社で行う『SPA』と呼ばれる業態をとっており、 世界有数の巨大テキスタイルメーカーとして、業界でも特権的な地位を確立しています。

 

 

ロロ・ピアーナ社のすごさは、通常SPAと呼ばれる業態では大量生産による薄利多売を目指す企業が多い中、 世界最高級のトップレンジの商品のみでそれを成し遂げているところです。
また、LP社は高級カシミアの素材に対するこだわりが強く、モンゴルの原産地から選び抜いたハイクオリティなものだけを使っており、世界にある最高級カシミアの30%は、LP社が作ったものであると言われています。

 

ロロピアーナのその長い歴史とイタリアの伝統を守り続ける職人がいるからこそ、国境を越えても愛されているのだと思います。

 

 

※4 プレタポルテ…フランス語で既製服を意味する

■生産工場■
― 有限会社 サイフク ― 

加工済み

 

(有)サイフクは、日本一のニット産地、新潟県五泉市(ごせんし)でニットを製造しています。
社内編立から洗い工程・裁断・縫製・リンキング全てが、社内一貫生産で作られており、各工程では、編立時のムラが出ない様スピードを抑えての生産をしています。

 

【ニットは編出しが命】
着用後編出しが伸びきってしまわない様、編出しに伸縮糸を使用し
編出しの編み方を独自に工夫しています。

 

加工済み

 

【ソーピング】
洗い工程でも、サイフクオリジナルの工程があり、着用時の肌触りを考え調合された柔軟剤を使用し、かつ洗濯時の寸法変化が出ない様通常より時間を掛けて洗いと乾燥作業をしています。

加工済み

 

【裁断】
裁断も丁寧に職人の手により1枚断ちでの生産にこだわっています。

加工済み

 

 

【縫製・リンキング工程】
縫製、リンキング(※5)工程も、熟練した職人によりロックのふり幅調節管理、リンキング糸のテンションの調節管理を徹底しています。
リンキング糸のテンション調節で、衿の伸びる寸法が大きく変わります。
これらの工程を1枚1枚丁寧に仕上げています。

 

加工済み

 

【検品・出荷】

加工済み

購入後着用されたお客様が、喜んで頂けるよう、検品では編キズ・リンキングの目落ち等を十分に検査してからの、出荷を行っています。
出荷時も大切な商品を詰め過ぎる事無く、余裕を持った梱包にて出荷しています。

※5 リンキング…ニットにはリンキングという独特の仕様があります。リンキングは本体と付属編みパーツとをチェーンステッチでつなぎ合わせていきます。非常に細かい作業で熟練した職人技が必要です。

 

■新潟五泉のニット■

水がきれいな事から、戦前は機織の産地として有名だった五泉。
戦後、洋服が主流となり、ニット製造が広がったことにより今なお日本一の生産量を誇るニット産地です。
最先端のコンピュータ機の導入で得た安定した生産システムと、長年培ってきた全国屈指の技術力は、大手アパレルの支持を得ています。
細い糸を使用しての編立技術と縫製力に惚れ込むデザイナーも多く、≪ニットなら五泉≫と絶大な信頼を受けています。

ここまで上質な素材、確かな技術をご紹介させていただきました。物へのこだわり、技術へのこだわり、感じて頂けたでしょうか。

素材を活かすも殺すも技術次第です。上質な素材×高い技術=どんな相乗効果が起きるのか。それはUNITEDTOKYOの商品をご覧いただければ容易に想像できるかもしれません。いえ、それ以上の感動が皆様をお待ちしております。

 

Loro Piana カシミアニットシリーズ


Loro Piana カシミアクルーネックニット(406330001)

 

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Loro Piana カシミアVネックニット(406330002)

 

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Loro Piana カシミアタートルネックニット(406332001)

 

 

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